月別アーカイブ: 2018年3月

<院長の音楽コラム>ピリオド演奏って何?③

さて、指揮者のクルレンツィスだけでも話題満載なのですが、同行するコパチンスカヤというバイオリニストも賛否両論の人なのです。
正確にいうと、ムジカ・エテルナというオーケストラはモダン楽器を使用しますが、ピリオド楽器も自在にするオーケストラなのです。

2017年度、第55回レコードアカデミー賞はなんと史上初!このコンビが2冠を達成しました。
・大賞受賞はチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(これはモダン楽器を使用しています)
・銀賞受賞はモーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」(全曲)でこちらはピリオド楽器(古楽器)の使用です。

コパチンスカヤという女性バイオリニストクルレンツィス + ムジカ・エテルナは極めて相性が良く、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲でやはりアカデミー賞を取っていますが、このCDも極端に賛否両論で、私の友人二人も毛嫌いする程でした。

私の周辺の音楽好きには、「残念なクルレンツィスとコパチンスカヤ」ではあるが、レコード芸術誌で12月と2月に行われるランキングでは、(12月はアカデミー大賞←これは専門家によるランキングで2月は読者によるランキング)堂々の1位を獲得しました。
それにCDの売り上げもトップクラスであるので、HIP(オーケストラによる新しいタイプ)の認知がされてきたと言えます。もちろんこの二人だけではなく、オーケストラもムジカ・エテルナだけでなく、かなりの数の演奏家が古楽器を使った、あるいは楽譜を新しい読み方で捉える方法で新時代を迎えつつあります。

こんな最近の状況を見れば、1年先の公演のチケットが取れないのはいたし方ないのかもしれません。

 

<院長の音楽コラム>ピリオド演奏って何?②

ところで、このチケットを買った理由は前回書いたように「どうしても聴きたかった演奏家の公演に行きたいから」でしたが、
クルレンツィス指揮  ムジカ・エテルナ
(オーケストラの名前です)のコンサートだったのです。
またややこしい名前で恐縮ですが、例えるなら
カラヤン : ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
クルレンツィス : ムジカ・エテルナ
ということになります。
つまり、指揮者がクルレンツィスオーケストラがムジカ・エテルナということです。

さて、前回の冒頭に書きましたHIP(歴史的情報に基づく解釈)について話が戻ります。
1980年前後からこの動きが始まりました。
オーケストラの楽器は古楽器を使用し、楽譜の読み方も異なってきます。
モーツァルトやベートーヴェンの時代の楽器は現代のものとは異なっています。例えばバイオリンの弦も現代のものはスチールですが、当時のものはガット弦というものを使用していましたし、ティンパニーも小さくそれを打つスティックも小さく硬いものでした。
当時はオーケストラも演奏するホールも小さかったので古楽器でも良かったのですが、現代のホールは巨大化したためにオーケストラも大きくなり、弦もスチールに変わり、管楽器も大きな音が出るように改良され、ティンパニーもド迫力を生み出すために大きくなったのです。

音符の読み方も変わってきました。


有名なのは、ベートーヴェンの交響曲全曲に「ベーレンライター版」というのが現れて、ベートーヴェンの響きも一変してテンポもぐっと早くなりました。
1980年頃、この演奏を聴いた人々は一様に「これはおかしい!」と散々酷評しました。
あまりに早すぎて落ち着いて聴いていられない、ひどい人たちになると「ベートーヴェンがテンポの指示を間違えたのだ」とか、反対に擁護する人は「ベートーヴェンは気が短かったので早く演奏する方が正しい」など本人に会ったかのような言い方をする人も現れました。


ベートーヴェンといえば、ピアノの開発者としても有名です

彼の時代の少し前モーツァルトの時代にはまだピアノという楽器が日の目を見ず、チェンバロやクアヴィコードを使用していました。(ただしウィーンに出てからはピアノを使用していたといいます)  ベートーヴェンの32曲のピアノソナタの初期のものは、これらの楽器を使っていた可能性もありますが、同時にウィーン式のピアノを使用したり、エラールのピアノ(イギリス)・シマトライヒャー(ウィーン)を使い分けていたことから、現代のピアノのように安定した性能が得られなかったことも事実なのです。

昔のピアノは現在でも演奏可能で、CD等で聴くことが出来ますが、現代のピアノの音に慣れている私たちからすると、何か異様な音とさえ感じてしまいます。    

<院長の音楽コラム>ピリオド演奏って何?①

私の毎月の愛読書「レコード芸術」の3月の特集は
「ピリオド演奏が拓くオーケストラ新時代」 です。
副題として
「HIP(歴史的情報に基づく解釈)最前線を追う」
というタイトルですが

やたらに長い題目で、音楽に興味のない人には何のことだか
分からないのではないでしょうか。

簡単に言えば、<クラシック音楽の演奏の仕方が新しくなった>ということなのです。

こんなことを書き出したのには訳がありまして。

どうしても聴きたかった演奏家が初来日するので早々にチケットをゲットしようと、
2018年2月27日PM12:00の発売に焦点を合わせた行動をとっていました
一階席でうれしいのですが、飛び飛びの席2枚がやっとという結果でした・・・。
せっかくこの演奏家の公演に行けるのならと3公演セット券1人54000円×2枚を思い切って取ったというのに・・・。(しばらくは他の趣味は我慢です)
実はこのコンサート、2019年2月の公演でして約1年も前の発売だったことになります。この後に一般のチケット販売が行われましたが、その頃にはほとんどのチケットは売り切れだったはずです。

どうして3公演券と奮発し、発売と同時に買えたのに離れ離れの席なのかと調べてみると、なんと発売日より前の2月11日に6公演券というのが売り出されていて、私たちが必死になってチケットを取った時にはすでに完売ギリギリの状態だったようなのです。
その6公演券というのは、1年間にこのチケットの主催会社がこれから招聘する6つのオーケストラの公演のセット券だったのです。
これが1人124000円もするそうで唖然としました。

次回に続きます。

 

当院が前から行っていること

当院が裏のビルに移転をして、今月で1年になります。

年末でもいつも患者さんと「今年も1年あっという間よねぇ」なんてお話をしていますが、本当に1年なんてあっという間です。

さて、当院が毎週必ず行っていること。

それは、院内ミーティングです。

内容はさまざま。患者さんとこんな話したよ・こういうことに気をつけましょうね、という話から、院長はじめスタッフの趣味について話したりしています。

これは院長の発案なのですが、診療中はそれぞれのポジションで仕事をしているし、なかなかコミュニケーションが取れないため逆にスタッフ同士の連携が取れなくなりがちになり、診療に支障をきたしてしまわないようにという理由です。

ちなみに私の趣味はスキューバダイビングと寺社巡り、いわゆる御朱印女子というやつです。ダイビングはまだまだ経験本数が少ないのでこれからというところですが、海の中は世界が違います!シーンとした海の中でキレイな魚や珍しいサンゴや生き物を見るととても癒されます。

御朱印はスタンプラリーではないので、ちょっと遠出をした時などに頂いて良い思い出になってます。

皆さんの趣味も検診の時に聞かせてくださいね。