<院長の音楽コラム>ピリオド演奏って何?③

さて、指揮者のクルレンツィスだけでも話題満載なのですが、同行するコパチンスカヤというバイオリニストも賛否両論の人なのです。
正確にいうと、ムジカ・エテルナというオーケストラはモダン楽器を使用しますが、ピリオド楽器も自在にするオーケストラなのです。

2017年度、第55回レコードアカデミー賞はなんと史上初!このコンビが2冠を達成しました。
・大賞受賞はチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(これはモダン楽器を使用しています)
・銀賞受賞はモーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」(全曲)でこちらはピリオド楽器(古楽器)の使用です。

コパチンスカヤという女性バイオリニストクルレンツィス + ムジカ・エテルナは極めて相性が良く、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲でやはりアカデミー賞を取っていますが、このCDも極端に賛否両論で、私の友人二人も毛嫌いする程でした。

私の周辺の音楽好きには、「残念なクルレンツィスとコパチンスカヤ」ではあるが、レコード芸術誌で12月と2月に行われるランキングでは、(12月はアカデミー大賞←これは専門家によるランキングで2月は読者によるランキング)堂々の1位を獲得しました。
それにCDの売り上げもトップクラスであるので、HIP(オーケストラによる新しいタイプ)の認知がされてきたと言えます。もちろんこの二人だけではなく、オーケストラもムジカ・エテルナだけでなく、かなりの数の演奏家が古楽器を使った、あるいは楽譜を新しい読み方で捉える方法で新時代を迎えつつあります。

こんな最近の状況を見れば、1年先の公演のチケットが取れないのはいたし方ないのかもしれません。