ウィーン国立バレエ 東京公演

楽しみにしてたのは、5月のウィーン国立バレエの東京公演でした。
渋谷のオーチャード・ホールで日曜日のPM2:00からでしたが、予想通りの満席状態でした。

パンフレットとチケット

「海賊」の日本初演は3回公演でしたが、最後のステージは我々の好きなシショフとエシナのコンビなのです。


注目のシショフは女性を膝の上に乗せてポーズを決めた瞬間、舞台に手をついてしまい慌てましたが、その位のことは大目に見ても差支えがない程、立派なステージを務めました。
数年前、本場のウィーン国立歌劇場でもシショフがほんの一瞬ですが、ターンの時足を滑らせたことがありました。
これだけの人でも完璧というわけにもいかないほど、バレエというのは難しいのでしょう。
これは私たちだけのことなのかは不明ですが、バレエの公演では、ダンサーの苦しい場面に直面するのです。
数年前、ロンドンのコヴェント・ガーデンにあるロイヤル・バレエの公演(くるみ割り人形)では、本当に凄い場面にぶつかりました。
有名な‘“花のワルツ”で中心的なダンサーがひっくり返ったのです。
本人も慌てて立ち上がろうとしていますが、カメのようになってもがいているのを見て、場内もシーンとしてしまったのです。
指揮者もテンポを落として再起を促すのですが本人は頭の中が真っ白で、立ち上がったのですがまたひっくり返りました。
それを見ていた金平糖の精役のプリンシパルもやはり、ターンの時転んだのです。
今回の公演で感じたのは、我々はほとんど完全な映像でバレエを観たり、音楽を楽しんでいるのですが、いつも判で押したような表現が出来るものでもないし、完全な演奏が行われているのでもない。失敗があってもやはりライブの公演はそんなち小さなミスを打ち消す、まさに人間の体によって表現することこそが何にも代えがたいことであることを実感しました。
ウィーン国立バレエの幕が下りた時、「ブラボー」の嵐とほとんどの人が立ち上がってこちらも全力で彼らを称えたのでした。