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予防歯科とは??

予防歯科。以前に比べると確かに確立されていますが、まだまだ足が遠のく
場所という方も多いのではないかと思います。

予防歯科の意味ですが、

虫歯や歯周病が発生しないように、定期的にメインテナンス(クリーニングやブラッシングチェック)を受けることです。     
早期発見・早期治療という言葉は体の他の部分に向けてよく使われていたので
浸透していましたが、それのお口の中版と思っていただければ良いのかな、と思います。

内容はまず、プロービングという歯周ポケットの深さと歯肉の炎症の有無を
調べます。

その後は患者さんのお口の状態に合わせて汚れを染め出ししたり、
ブラッシング状態の確認をします。

そしてクリーニングを行います。
汚れの量によっては当日で終わらないこともあります。

実は他にもたくさんチェックしているところはあるんですよ。
検診のポイントはここです:スマイル通信第81号
こちらもぜひご覧になってみてください!

ハンス・クナッパーツブッシュの墓 ①

2018年7月5日

バイエルン国立歌劇場でうわさの指揮者 キリル.ペトレンコの

ワーグナー「パルジファル」を聴いた。と書けばどこかエラソーに

聞こえるが、本当の事を言えば、この日の為に一生けん命に努力をした、と言った方が正しい、ことの顛末はこうだ。

昨年の末、いつもの旅行社の「音楽鑑賞デスク」に電話をしたのだが、担当の人がいなかった。この人は夏も冬もほとんどヨーロッパで過ごしていて、

この“デスク”にはほとんどいない。帰社する日を確認して、その日が来るのを待った。それをするのにはそれ相当の理由がある。この人との出会いは

2010年だった。あの「バイロイト音楽祭」の時である。

「バイロイト音楽祭」というのは、ドイツのバイロイトという町にワーグナーが自分の作品だけを上演するためにつくった音楽祭だ。

ワーグナーのオペラというのは一般的なオペラとは異なって彼独自の求める音響と長時間の上演時間を聴衆に強いるのである。欧米によくある歌劇場の持つ“豪華さ”や“社交の場”の雰囲気は、ワーグナーのイメージする彼の作品には全くそぐわない。

だから、あの狂王ルートヴィッヒ二世の協力のもと、広大な土地に

ワーグナー自身の設計による祝祭劇場を完成させたのだった。

ルートヴィッヒ二世は国王でありながら、政治や国務にはほとんど関心を示さなかったが、芸術・特に音楽には異常なほど興味を持っていた。彼はワーグナーの歌劇「ローエングリーン」を知ってからそのとりこになり、いつか

ワーグナーに会ってみたいという想いにとらわれ18歳で国王になると、

本来すべき仕事を放りだしてワーグナーのパトロンになるべく努力したのだった。

ドイツの最大の観光名所の1つであるノイ・シュバン・シュタイン城は、

ルートヴィッヒ二世の造った城であるが、その美しさ・壮大さは誰でも知っている。高い崖の上にそびえ立つ壮麗な城は想像を絶する費用を必要とし、そのために軍事費すら削らなければならないという不安を幹部に与え、それを守るために暗殺されたというのが通説になるほどのものなのである。内部にはローエングリーン伝説にちなんだ絵画が多くしつらえられ、白鳥の置物もあり正に白鳥城と言うにふさわしい。(ノイ・シュバン・シュタインのシュバンという言葉はドイツ語で〔白鳥〕という意味である。)

 

国の将来をおびやかした建物も皮肉なもので現在ではこの城がロマンチック街道最大の見物になっており、この観光資源は言い尽くせないほどの経済的効果をドイツに与えている。余談だがシンデレラ城はこの城がモデルになったという話もある。

 

歌劇「ローエングリーン」の内容はざっとこんなものである。

濡れ衣を着せられた王女エルザを救うため白鳥の小舟に乗って現れた騎士

ローエングリーンは、エルザと愛し合い、かれの氏素性を決して訪ねないという条件で結婚する。しかし、魔女のオルトルートにたきつけられ夫の秘密を知りたいという欲望をもち、ついに禁門の誓を破ってしまう。

そしてローエングリーンは聖杯の城へと去っていく。何だか「鶴の恩返し」のドイツ版のような話なのだが、これはドイツに伝わる伝説なのである。

私たちがわざわざ聴きに行った「パルジファル」というオペラは、「ローエングリーン」の父の話なのである。つまり、ワーグナー最後の作品で「ローエングリーン」の父(パルジファル)の素性をひも解いたオペラを書いたことになる。チャイコフスキーの「白鳥の湖」というバレエもこの白鳥伝説から起こっているので原作はドイツである。