月別アーカイブ: 2019年2月

歯ブラシきちんと交換されていますか?

今日は立春。暦の上では季節が春になりました。
今日の気候は暦通りの暖かさと春一番を思わせる風が吹いています。

さて、歯科衛生士として何年も沢山の方にお会いして歯の健康について
一緒に頑張ってきました。
言い訳かもしれませんが、何年もやっていると患者さんが思う
疑問が自分の中では当たり前になっていて驚いてしまう事があります。

その一つが“歯ブラシの交換時期”です。
こちらとしては当たり前に一ヶ月に一回の交換だと思っていたの
ですが、定期検診にまめにいらしている方になんとなく
「○○さんは歯ブラシ何お使いでしたっけ?」
と聞いてみたら、
「えっとねー、いつもここで定期検診の時にもらう歯ブラシあるじゃない?
それを使ってるわよ!」
その方は3ヶ月に一回の来院です。と、いうことは
3ヶ月に一回の交換?!
最近妙に歯ぐきの腫れがみられるなぁと思っていたら原因はここかな?
きちんと説明をしてすぐに交換していただきました。

以前のスマイル通信にも掲載しましたが、適切なブラシ圧で適切な回数
を使っていれば、おおむね一ヶ月しない頃にはブラシの毛が
くたびれ始めています。
もしくたびれていなくても、毎回使用後に水洗いしてはいても雑菌が繁殖しがち。
衛生的な意味でも一ヶ月以内で交換をおすすめします。

おらんだァー③

フランスのワインといえば、ボルドーワインとブルゴーニュワインだ。ボルドー市は大きな街だ。ワイン好きからすると、街よりもブドウ畑を想像するだろう。実はこの古くて立派な街の側を、ガロンヌ川と、ドルドーニュ川が流れ、その周辺にあるブドウ畑で産出されるのである。ガロンヌ川にはグラーブ、貴腐ワインのソーテルヌ。ドルドーニュ川には、ポムロールやサン・テミリオンなどがある。この2つの川は、ボルドー市の少し下流で合流してジロンド川になって、大西洋に注いでいる。ここのワインは赤ワインが中心で、基本的にはカベルネ・ソーヴィニオンかメルロー(ブドウの種)をベースにして、ブレンドして作る。味は濃厚で、渋みもある。色は深いワイン・レッドである。

片やブルゴーニュワインは、フランスの中央部東寄りに細長く伸びている地方である。

現在ではディジョンからリヨンの北辺りまでだが、昔はディジョンの北西部まで伸びていた。最盛期には、フランドル地方(オランダ南西部、ベルギー西部、フランス北部)まで拡がっていた。ブルゴーニュワインは、ピノ・ノワール単品が主で、フルーティで色調も薄い。私はここでワインの話をするつもりはないが、しかし、ブルゴーニュといえばワインを連想するのは自然な事だ。この地方は、昔、ブルゴーニュ公国と言っていた所であることに気付く人は多いだろう。フランス・ワインといえば、ボルドーとブルゴーニュがすぐ思いつくのだが、そのロケーションは明らかに違う。ボルドーの方は、ジロンド川の側であるから大西洋に面している地域である。片やブルゴーニュは、フランス北部、ベルギー西部、オランダ南西部に接している。これらにルクセンブルクを加えると、ベネルクスである。オランダを語るにはベネルクス三国を知らねばならないだろう。それを更に深めるのには、ベルギーを知る必要がある。地図で見ると、ヨーロッパの中央に位置するのが、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの国々だ。ヨーロッパの交差点と言われるベルギーは、複雑な国だ。そもそも、オランダ語を話す人々と、フランス語を話す人々が同居していることから、話が込み入ってくる。ベルギーは、ドーバー海峡を渡るとイギリス、南に向かえばフランス、東にはドイツという地域にある。ヨーロッパの交差点に位置するこの国は、紆余曲折の中、やっと1830年に独立した。しかし、常に不安定な国情は、現在でも変わっていない。EU本部、NATOなどの機関が集まっているのは、この国が内政、外政共に中立をもって和を成しているからである。そもそもこの国は、15世紀にブルゴーニュ公国として初めて国らしいまとまりを見せたが長続きせず、1568年に始まるスペインからの独立戦争によって、決定的に分裂することになった。オランダは宗教改革時にプロテスタントの国として独立し市民国家になるが、一方スペイン領として残った南部カトリック地域は、オーストリア、フランス、オランダに支配された。歴史に良く出てくるブルゴーニュ公国は戦争に敗けて、フランスに吸収されたから、フランスの2大ワインの産地となっているのである。オランダは日本の九州ぐらいの面積で人口1600万人ほど、ベルギーは四国より少し大きい国で人口は1100万人ほど、ルクセンブルクにいたっては神奈川県ほどのところに人口60万人だ。フランスから見れば、隣の小さな国がベルギーであり、その隣はオランダということになる。ちなみに、フランス・パリ北駅からブリュッセル南駅まで電車で1時間30分程、ブリュッセルからアムステルダム中央駅まで高速列車タリスで1時間50分ほどかかる。ブルゴーニュワインは、そんなところで産出されている。ブルゴーニュワインの中心地は、コート・ドール地区の都市ボーヌだ。ブルゴーニュワインの優れたものは、この地区から産出する。つまり、長いブルゴーニュのほぼ上半分が高級ワインの産地である。それはコート・ド・○○という名称を持っているものが多い。シャブリは世界中で飲まれる白ワインだが、ここだけディジョンの北西部の小地区である。ついでに言うと、ボジョレー・ヌーボーで有名なボジョレーワインは、長いブルゴーニュの最下端にあり、リヨンに近い。オランダやイギリスに行くと、文化的な喜びを得られる代わりに、食生活に困り果てる。それを覚悟で行ってもである。フランスでも特にリヨンというところは、美食の街であるという。あのポール・ボキューズの出身地であり、街並みも食べ物も、群を抜いているように見える。(私個人の考えではあるが、いつかリヨンに行ってみたいと考えている。そこまで行けば、アムステルダムにまた行けないこともないだろう。)

話が逸れた。“ボーヌ”はワイン好きにはたまらない響きだ。所謂コート・ド・ボーヌである。ブルゴーニュワインの中心地、コート・ド・ボーヌは、フランスの東の外れにある。ということは、ベルギーに接するように存在しているはずである。なにしろ昔は“ブルゴーニュ公国”だったのだから。で、その右隣はオランダだ。ボーヌは一度行ったことのある地である。「ワインの旅」でだ。随分昔の事だからはっきりしないが、オスピス・ド・ボーヌ(慈善施設院)に行った記憶があり、その中庭(?)でモーツァルトのハ長調ミサを聴いたことを覚えている。つまりこういうことになる。今回意を決して行ったオランダは、数十年前に行ったボーヌと近くであるという、驚くべきことがわかったのである。なにしろ、ブリュッセルからアムステルダム中央駅まで、1時間50分だ。多く見積もっても3時間とかからない。物を知らないというのはこういうことなのか・・・と、呆れかえってオシマイ!!